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床バス用アクスルを変更したが、この件は他の報告に詳しいので省略する。ZF以外では、ロックウェルとDANA(スパイサー)といったアメリカ資本の有力コンポーネントメーカーが低床バス用のアクスルを出展した。また、欧州のアクスル供給者としてルーマニアのRABAも低床ドロップアクスルを開発、大きくアピールしていた。
低公害バス関連では、CNG車用のガスボンベが見られたが、軽量化を主眼にしたアラミド繊維による補強などが見受けられた。いずれも、宇宙開発で培った技術が投入されている。

 

[写真の説明]
1)メルセデス・ベンツO405NKG.O405NのショートホイールベースCNGバージョン.CNGボンベは屋根上に搭載する。全長10.4mに対してホイールベースは4.475mと短く、相対的にリヤオーバーハンクが長い【写真:Mercedes−Benz】
2)メルセデス・ベンツO405NUL。ハノーバーショーでデビューした新型車。O405NUをロングホイールベース化して全長は13.4m.52座席+39立席の91人乗り【写真:Mercedes−Benz】
3)MAN NU263ノンステップバス。インターシティ用にもノンステップ仕様が加わった。エンジンはシティバス用より強力で、座席数を確保したシートレイアウト
4)MAN NL232CNGノンステップシティバス。IAAの地元ハノーバーで1994年から活躍しているCNGバス。燃料ボンベは屋根上搭載【写真:MAN】
5)MAN NL232CNGの屋根上に搭載されるCNGボンベ。容量1.120lある。製作はMANのグループ企業で宇宙関係も扱うMANテクノロジーAG【写真:MAN】
6)MANのディーゼル−電気ハイブリッドシステム。ホイト、シーメンスとの共同開発で、量産の低床バス用アクスルが使えるために汎用性が高い
7)ルノーアゴラ連節シティバス。前中扉間ノンステップ化を果たしたルノーアゴラをべースに、プッシャータイプの連節シティバスにした新型車
8)ルノーのCNGエンジン。MGDR06.20.45。出力252PSの過給エンジンである
9)ネオプランN4020.2階建てバスの活躍で知られるベルリンの交通事業者BVGに納入される全長15mのノンステップバス

 

 

 

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